シラーヒスパニカのピンクちゃん
釣鐘水仙が和名
明治末に日本にやって来た
外国生まれのお嬢さん
お花のつき方が上品ね～
この子はある道の駅で
ラッパ水仙の束に数本混ぜて売られていたの
去年植えた子
今年も同じ道の駅で
ピンクと薄紫の子をほんの少し混ぜて売っていた
その薄紫ちゃんが欲しくて
今年もお嫁に迎えた
売っていると言っても
ただのような値段だ
きっと水仙がいっぱい増えて
ガンガン掘ってお嫁に出しまくっているのだと思う
その束に彩を添えるように
この子たちが混ぜられていてラッキ～
景気のいい大束だ
田舎のお母ちゃんのすることは豪快だ
側でお花を買うか迷っている方がいたので
お声をかけた
「他のところも見る予定なの」
「ここほど安いところないですよ」
などとそそのかした
その方も同じピンクと薄紫の子が混じった
大束水仙を買った
お花を好きな人に悪い人はいない
前にも書いたが
男性で強面で
黙っているとみんながよけちゃうかも
というような人がお花族だったりする
私はすぐに花友になる
小さめの花をつけるラッパ水仙が
お正月過ぎると花屋さんに並ぶ
鉢で春まで楽しんで庭に下ろした
翌年10センチほどのミニ水仙になって咲いた
春一番の水仙
雪の重みで短くなったと思われる
買った時はゆうに30センチ近い丈だった
それ以降
その子はずっとミニ水仙の春一番
いろいろな人が我が家に来ては
お嫁にもらっていく
「かわいいかわいい」と
大事そうに抱えていく
その中にやはり高齢の男性がいて
身体には深刻な病を抱えているらしいが
神はこの花族をなかなかお迎えに来ない
花族は
この世になくてはならない人種だ
女性の方が多いかと思われる花族だが
いやいや
おじさまの人口はかなり高いと見る
隠れ花族もいるので
相当になると踏んでいる
去年
花友になったおじさまは
他県の方で新しいお家の庭を作っている
やっぱりちょっと強面
小さなキリン草の一種の多肉植物を見て
「この子が欲しいな
名前が判らないから
ちっちゃいアロエって呼んでたの
まだ庭ができないから
来年もらいたいんだ」
ステキな花族だ
パンデミック騒ぎで
新しいお家に来れなかったのかもしれない
まだお嫁に迎えていただいていない
先日は
友人が作った自信作のハンギングのお花を
一眼レフで写真に撮っていた方がいた
足早に立ち去ろうとしていたが
後ろから声をかけた
「撮っていただいてありがとうございます！」
「や～！」
とっても嬉しそうに笑って頭を掻いた
この方も男性
ハッピー花族
ほらね
お花で知り合いになってしまうのは
いまのところ
男性の方が多い
私の周りだけかしら
審美眼のある花族よ
チョウチョさんのDNAを
隠れもつ花族よ
いよいよ我らの時代がやって来た
美で世のまつりごとを行い
愛で世界を制覇する
花の王冠が
わが一族の印
立ち上がれ
声を上げよ
光の道を歩け
手と手を取り合い
天へと続く階段をのぼれ
♡♡♡
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