写真１：八重のレンゲショウマさん横顔
写真２：レンゲショウマさん下から
レンゲショウマさんって
つぼみが可愛いでしょう？
モビールみたいでしょう
このお花たちとの出会いは
ある道の駅
山野草専門のお店があって
そこのおばちゃんから
「レンゲショウマは
美智子様が大好きなお花よ」
と聞いた瞬間から
その時はまだつぼみさえなくて
写真を見て買った
その子は八重ではない
八重ではない子は
お花の中がものすごくキュート
咲いたらご紹介します
本当は真っ白のレンゲショウマさんが大好き
なかなかデリケートで育たない
数年頑張ったが
ついにこの春はどこかに消えた
なん株かトライしているんだけれどね
この子は淡いピンク
いやパープルなんだけれど
お店では白と言って売っていたりする
本当に白い子は
葉っぱも茎も緑で違うんだけれどな～
レンゲショウマさんは
日本の固有種
お花が蓮華（蓮の花）に似ていて
葉っぱがサラシナ升麻という植物に
似ているからだそう
白いお花の山野草で
猫のしっぽみたいに細長く
白い小花がいっぱいつく
升麻ちゃんは生薬で有名
レンゲショウマさんの花言葉は
「伝統美」
一種一属
これは他に似た種が
見当たらないということ
御嶽山には群生地があるが
地域によってはレッドリストに入っている
貴重なお花さんだ
日本の伝統美と言えば着物だろう
最初に着物を着たときは
資格のある従姉に着せてもらった
シーグリーンに白のリンゴの花の模様の
大好きな着物だったが
ビデオに映った姿は
俵の簀巻き！
ものすごいショックを受けた
着物をきれいに着せたり着るのは
簡単ではない
美容院のようなところでも
うまくいかないケースがままある
着物のセンスは独特だ
その後
母が踊りをすることもあり
自分で着るようになった
ニュージーランドでも披露した
ニュージーランドは
日本のことを「お二階の国」と呼んでいて
非常に日本のことが大好きだ
着物は大好評だった
あれはロサンゼルスだったか
長身でブロンド
青い目の男性に写真を一緒にと言われた
それ以降
もっぱら海外で着るようになった
パーティには着物が一番だ
着物のような民族衣装は
他に見当たらない
直線に裁断し縫われたものを
体に沿わせて着る
ほぼサイズは関係ない
使用するパーツの多さも
着物の特徴だ
ある国の友人に
「モディファイしちゃいなさいよ
大変じゃない」
と言われたことがある
けれども
あまりモディファイは好きではない
着物を着るときは
相手の方への尊敬を込めるからだ
モディファイはあり得ない
海外でのパーティが
キャンプ場のようなところなら
小さな化粧鏡が2つあれば着ることができる
回りに布をクルクルとめぐらして
ササッと着る
着物は姿勢が悪いとすぐ着崩れる
胸から崩れる
きちんと中から着ないと
内側から着崩れる
腰ひもが緩ければ
どこからでも崩れる
着物は
その人間のありようと似ている
この着物を普段着として
着こなしてきた日本人には
その気概があった
「気概」とは
「困難にくじけない強い意気」
「心に隙がなく決心が変わらない様子」
のこと
まさしくこれなくして
着物文化は発達しなかった
特に女性の「気概」は
半端なかったはずだ
だから着物を着るときは
この気概を着る
「なんちゃって着物」は着ない
ちゃんと着た着物姿は
どの国よりエレガントだ
どの国より手の込んだ着付けと
どの国より手の込んだ布をまとい
どの国より手の込んだ帯を巻く
帯が主役と言ってもいいほどだ
私が日本人に生まれて
一番誇らしいのはこの「気概を着る」ことだ
なんと美しい「気概」だろう
四季折々のお花や植物を着る
吉祥の文様を着る
まとう者に心を正させ
見る者に心をすがしくさせる
更に
その文様は
季節に合わせ
その集いの趣旨に合わせる
祝いの場であれば
着物や帯
小物に至るまで
その素材
模様
色
までに祝いのメッセージを込め
帯やひも類は
その結び方にも祝いを込める
これほど奥が深い衣装もなかなかない
レンゲショウマさんもレッドリスト入り
この気概を着る文化も一種一属の
レッドリスト入りかもしれない
伝統文化の気概を着よう
気概を生きよう
卑怯なことを嫌った武士のように
気概を貫こう
強きをくじき
弱きを救う
気概をまとう者に
小賢しさは微塵もない
気概をまとう者こそ
永遠のヒーローだ
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