ピンクの矢車草
子どものころ
青い矢車草が
咲いている場所に
よく遊びに行った
それは親戚の畑の隅っこだった
その畑で
何が育てられていたかとか
どうしてそこに行ったのかさえ
覚えていないのに
矢車草だけは覚えていて
今でも
とても懐かしい
人には
理由もなく好きなもの
というのがあるが
矢車草は
子どものころの
記憶がなければ
これほど見るたびに
心が動かないかもしれない
今理由なく好き
と書いたが
好きというのは
そもそも理由などなく
理由というのは
後付けなのだと思う
でなければ
「どうして？」
と聞かれて
「なんとなく」
なんて答えないだろう
これは
自分の気持ちを
言語化できないか
あるいは
本当に分からないかの
どちらかだ
それを言うなら
嫌い
ということでも同じだ
なぜか分からない
モヤモヤした何かで
嫌いなことは多々ある
ただ
自分の場合は
できるだけ
言語する練習をしている
「あっ今嫌だと思った
なぜだろう
何にイラッときたのだろう」
などと
自分に問う
自分の心の動きを
常に言語化しておくと
自分の脳の癖が分かる
副産物的に
色々なことの
説明がうまくできるように
なる気がする
「なんとなく」
なんだが
理由を探してみる
昔の記憶か
前世の影響かもしれない
テレビで見たとか
そんな安易なものかもしれない
誰かの影響かもしれない
その後付けの理由が
合っていても
いなくても
これは
ポストイットを
つけるようなもので
思考の整理になる
自分の価値観の
形成にも
かなり大きく関与する
だから
理由探し
探偵のように
あるいはクイズの
答え探しのように
楽しんだらどうか？
脳という宇宙の旅と
しゃれこんで
♡♡♡
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