フワフワの葉っぱだよ～
カンヌ国際映画祭で
「怪物」の脚本を
書いた
坂元裕二さんが
脚本賞を受賞した
坂元さんが
「怪物」の着想を
得た事柄が
新聞に載っていた
トラックの後ろに
ついて
赤信号で
止まった
信号は青になったが
トラックが動かない
軽くクラクションを
鳴らした
車が動き出して
解ったのだが
横断歩道に
車椅子の人がいた
坂元さんは
クラクションを
鳴らしてしまった
ことを
ずっと
後悔してきた
というような
話だ
坂元さんは言う
「私たちが
生きているうえで
見えていない
ものがある
それを
理解していくには
どうすればよいか
そんなことを
物語にしたいと
思っていた」
「見えていない
ものがある」
ドキッとする言葉だ
つい先日
自分は
思わぬ失敗をした
最近知り合った
友人が送ってくれた
メールで
印象操作されて
しまい
「ある人」に
ちょっとつれない
返事をメールで
出してしまったのだ
すぐに反省して
説明を丁寧にしたが
少々こじれた
どうして
そうなったか
よくよく
考えてみた
そしたら
最初の友人が
おそらく悪意は
ないのだが
「ある人」
があまりにも幸せ
そうだったので
ちょっと
ジェラシーを感じ
その人のメールの
ちょっと
ネガティブな
表現だけを
切り取り
さらに絵文字を
つけ足して
「～って書いてたよ」
と報告してきたことが
発端だった
自分が嫌な気分に
なったのは
小さな一個の
気持ち悪い
絵文字のせいだと
思い至った
結局
嘘を言わず
素直に
事実だけを
並べて
印象操作された
自分が悪いと
「ある人」には
謝った
誰の悪口も
言わなかった
「見えていない
ものがある」
ということに
気づかなかった
自分が悪い
思い込んで
しまった自分が
悪いのだ
「ある人」は
その
いきさつを
理解してくれ
その上
その人自身にも
非があると
反省までしてくれた
3日後に
事は治まった
人の脳は
複雑に動く
見ていないものに
正しいか
正しくないかに
かかわらず反応し
新しい
目に見えないものを
生みだす
しかし
その反面
同じ脳が
深い深い愛を
生み出し
尊い感謝を生む
誰かを助けようと
思い
一緒に
幸せになろうとさえ
考える
感謝も見えない
愛も見えない
敬意も見えない
見ないのは
悪意だけじゃない
ちょっとした
自己卑下から
生まれる
ささやかな嫉みも
見えない
大事なものも
見なければ
見えなくて
いいものも
見えない
けれども存在する
どう生きていけば
いいのだろう
怖がって
何も信じないで
生きる手もあるだろう
誰とも
極力
かかわらずに
生きることも
考えるかもしれない
自分は
やっぱり
自分が信じる
生き方をする
矛盾を抱えて
生きていくのが
人間だが
その内にある
「その存在を
生かしている
パワー」だけを
信じる
誰もかれも
途上だが
みな
いずれ
神になる
神の子なのだ
いいところを
見つけて称え
一緒に
喜んだり
笑ったりして
生きていきたい
学びを繰り返して
派手に
スっ転んだり
大けがも負う
だが
芯が逞しくなる
ぜ～～～～ったい
ブレない！
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