ハロウィンカボチャのお花
ハロウィンカボチャは
正式になんというのだろう？
このあたりでは
動物さん用のカボチャなので
ウマカボチャで通用する
私は勝手に
シンデレラカボチャと呼ぶ
中に乗れそうなほど
大きいから
でも
シンデレラの働かされていた
キッチンにあったのだから
食べられるカボチャだったはずだよね
ペポカボチャというのがあって
それは園芸種で
おもちゃカボチャなどがそう
最近では
色々な形のおもちゃカボチャに
この時期
すでに
ジャックオーランタンの
目や口が描かれたもの
生育中に
色を抜いたもの
おそらくはシールか何かを貼って
色素の変化を抑えたもの
などが出回っている
便利カボチャだ
普通のカボチャが
ランタンに変化するのを
子どもたちに見せたいから
出来すぎているのは使えない
最初はせっせと
食用のカボチャで彫った
ものすごく硬いので
子どもたちには超危険
「真似してはダメ」
とクギを刺し
遠くで見るように指示して
休みながら彫っても
彫り終わるころには
手のひらが真っ赤になる
だから
最近スーパーで
カットされたカボチャが主流なのは
無理のないことだ
普通のカボチャでも
ホールで売っているところが少なくなった
道の駅巡りとなる
ハロウィン用のオレンジは
更にホールでの販売は少なく
あっても
ちっちゃいおもちゃカボチャだ
年々
カボチャ探しの行脚が酷になって
結局
自分で育てることにした
実は
このジャンボカボチャが
こんなに柔らかくて
スイスイ彫れることを知らなかった
あるとき
生徒のお母さんが
どでかいのを持ってきてくれた
それもいびつな形で
座りが悪そうだ
正直者の村長さんの私は
顔を曇らせてしまった
「いつものあの苦労を
このどでかさでするのかぁ？」
と
顔に出てしまったのだ
お母さんは
「え～！もう持ってこない～！」
って
ちょっとむくれた
そりゃそうだよね
不覚にも
大変失礼なリアクションを
取ってしまったのだから
ごめんよ
ごめんよ！
ところが
彫ってみてびっくり
サクサク
サクサク
あっという間に出来上がった
あの事件？がなかったら
私は一生知らなかった
こういうサクサクカボチャが
存在するって
あのカボチャを持ってきてくれたお母さんは
三人のお子さんが成人した今も
私のところに来ている
明るくて
バイタリティがあって
許す心のある
私の大事な友人だ
そういえば
オレンジのシンデレラカボチャは
彼女のイメージかもしれない
ダイナミックで
明るくて
お太陽様から生まれたような人だ
働くの大好き
人の面倒を見るのが大好き
やるからには半端なことをしない
子どもたちは
お母さんの背中を見て育ったので
みんなお母さん思いだ
一番下の子が生まれたとき
長女はすでに小学校一年か二年
そっくりな顔の赤ちゃんを
きゃしゃな体におんぶして
子守をしていた
かわいい顔の長女の肩越しに
彼女と同じくらい大きい
そっくりな顔の次男が顔を出していた
この次男が小学校に入ったら
運動会の父母参加競技は
運動神経抜群の
この長女が一手に引き受けていた
働くお母さんに代わって
この長女が
次男を育てた感じだ
お母さんは
だから
キャリアをどんどん昇ることができた
シンデレラカボチャが色づくと
この親子のこと
友人のことを思う
オレンジはこの親子の
笑顔の色だ
真ん丸の幸せの色だ
この親子にかかった
幸せ親子の魔法は
12時を過ぎても解けない
もうすぐ
また幸せオレンジの祝いがやってくる
こどもたちが
みんなみんな
幸せになるといい
動物のこどもたちも
みんな幸せになれ
おかあさんといっしょに
幸せオレンジに染まれ
♡♡♡
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