平和の黄色
新聞を読んでいたら
「観の目」
という言葉が出てきた
宮本武蔵の
五輪の書に
「観の目つよく
見の目よはく
遠きところを
近く見
近きところを
遠く見る事
兵法の専なる」
とある
観の目は心の目
見の目は肉眼
とも言える
また
観の目は
俯瞰すること
見の目は
見えてるいるもの
あるいは
見えてる
範囲にとらわれる
ことでもある
調べると
いろいろな解釈が
あって
例えば
観の目は
仏の目
というのもある
新聞には
世阿弥のいう
「目前心後」と
同じだとあった
「目前心後」とは
舞の心得で
目は前を見ているが
心を自分の
後ろにおいて
客観的に
自分の踊りを
後ろから見よ
ということらしい
私の師匠は
「手元を見るな
見ると
見たものに
惑わされる」
と戒める
師匠は
もともと
武道の心得を
生きている人で
今回
出会った
「観の目
見の目」
という言葉で
真っ先に
師匠を
思い出した
見の目
すなわち
見たものに
惑わされるとは
どういうことか？
頭脳が動くと
正しい判断が
できないという
ことだ
一方
観の目とは
感性の目
第六感だけでなく
魂と通ずる
智慧眼のことだと
思い至る
すべての衆生が
自らである仏は
三千世界を
同時に見ている
ウクライナの人々の
苦しみは
仏の痛みであり
苦悶だ
屠られる
動物さんたちの
苦しみ
痛み
悲しみ
怒り
すべてが
リアルタイムで
仏の全身全霊を
貫く
悟りとは
何かを解るという
ぬるいことではなく
もはや切り離すことが
不可能な状態
一つということ
覚醒とは
そういうことなのだ
観の目で
この世のすべてを
見てみよう
観の目ならば
あの世の
全ても見えるだろう
観の目が
一番必要なのは
己という敵と
戦う時だ
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