金色のシカさん
日経新聞の
「私の履歴書」
9月は
前衆院議長
大島理森
（おおしま
ただもり）氏だ
3日目の
青森県議時代の
回顧エッセイの終盤で
次のように語る
「人間は
理だけで
動くものではない
そこにはどうしても
情念も動く
だが
情念だけで
行動すると
今度は
その後始末に
苦労することになる
最後は
大局を見て
道義に従って
行動するしかない」
これはもちろん
政治の世界のこと
大島氏は
「政治の恐ろしさ
怨念の深さを
痛感させられ
学ぶことが
多かった」
と振り返る
「八戸戦争」と
呼ばれる
戦いを潜り抜けた
政治家のすさまじい
人生を感じさせる
言葉だ
けれども
この一文に
自分の
心が動いたのは
「いやいや
これは政治の世界に
限ったことではない
だろう」と
感じたからだ
人間は
正しいことを言っても
正しいと分かっていても
それが通るとは
限らない
かといって
感情で動くと
必ず損をする
政治の世界では
後始末とあるが
この後始末が
できるなら
まだマシだ
取り返しのつかないこと
になりかねない
「大局を見て
道義に従う」
大局とは
ものごとの全体を
見渡して
流れをつかみ
判断すること」
ここで小さな
利益不利益を
考えると判断を
誤る
また
道義とは
「人のふみ行うべき
道徳上の道筋」
人は
義理人情で
縛られ
常識や
その場の空気
など
手枷足枷を
つけたまま
この世を泳ぎ
渡らねば
ならない
スピだから
解るのだが
たとえ
頭脳が
この世の渡り方を
120％理解し
その方が
無難に
そこを超えることが
できるとしても
より深いところで
知っている事実が
ある時
ものごとは
良い方向へなど
絶対に進まない
ひろゆき氏が
言っていたが
結局は
「自分に益があるか」
で考える
のがいいのかもしれない
益が
何も金銭的な
こととは限らない
本当は嫌なのに
誰かがああだの
こうだのと
悩む時間も
エネルギーも
もったいない
その上
行動した後に
後悔が残るなら
永遠の時さえ
失いかねない
だから
本当の「益」を
追求しよう
刹那的な満足ではなく
より多くの他への貢献と
自己肯定が交わる
一点を探そう
大局と道義は
その時に使える
物差しになる
自分を気高く
とどめ置ける行動を
とろう
結果的には
これが
一番
誰も傷つけることなく
天の意向に
かなうことに
なるのだから
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