アジュガちゃん
大分県の高崎山の
今年初めての
おサルの赤ちゃんに
「アマビエ」
という名前が付いたそうだ
公募で一番多かった名前だという
1846年に肥後の海上に
出現したという妖怪だ
海中から光を発し
豊作や疫病の予言をしたそうだ
アマビエの姿を見たもの
その姿絵を見たものは
疫病から逃れられるのだという
アマビエは当時の絵を見ると
髪の長い
かわいい人魚のようだ
アマビコと呼ばれる妖怪もいる
こちらは
おサルさんによく似ている
豊作と疫病の予言は同じ
それから天日子尊
アマヒコノミコト
こちらは海ではなく
新潟の田んぼに出現
やはり趣旨は同じだそうだ
天日子尊であるなら
妖怪ではなく神
あるいは神の遣いだろう
豊作と疫病のセットで予言というのが
今と重なる
『これより6年（あるいは5年）
豊作が続くだろう
だが同時に疫病も蔓延する
私の姿を絵にかいて
人々に見せよ
そうすれば
見たものは疫病から逃れられるであろう』
的な内容だ
創造と破壊が起こるタイミング
これが
文明の成熟なのか
人々の霊的成長が
文明の成熟に追いつけず
豊かさだけが先に到達してしまう
豊かさの裏に
何があるかが重要だ
欲求を満たすために
何をしているかだ
イブが「食べてはならない」と
言われていたリンゴを食べたように
浦島太郎が
玉手箱を開けてしまったように
振り向くなと言われていながら
振り向いてしまい
塩の柱になってしまった
ロトの妻のように
してはならない
しない方がいい
とアドバイスされたことを
なかなか守れないのが
人間なのかもしれない
そんな人間を創った神さまは
重々
人間のそうした性を
熟知しているはずだ
そして
常に
諦めることなく
世界のあちこちに
神を
神の遣いを
時に妖怪だったり
動物さんだったり
予言者を送り込む
予言が当たらず
人々が
それから逃れることができるよう
懲りずに
送り込み続ける
高崎山の
おサルのアマビエちゃんは
そんな神からの贈り物かもしれない
解っているけれど
「やってしまう」
弱い人間
それを見放すことのない神
今
世界中に
たくさんのアマビエが出現している
天日子尊が出現している
救いたいからだ
一人でも多く
救いたいからだ
一人でも多くの人が
その存在を見ることができるよう
その声を聞くことができるよう
アマビエは
天日子尊は
見る人に合わせて変化する
あなただけのために変化する
あなたに聞いてもらうために変化する
心の目を開いて
心の耳をそばだてて
あなたのアマビエは
きっとすぐそばにいる
あなたの天日子尊は
すぐ隣りにいるから
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