かわらなでしこ
大好きなお花の一つ
かつて
この辺りにも自生していたのは
もっと薄いピンクの子
香りが高くて
何とも幸せにさせてくれる子だ
小学校からの帰り道
河原の土手を遠回りして通ると
ある一か所にだけ咲いていた
それから近くの山にも
お盆さんに飾る花には不可欠だった
かわらなでしこ
桔梗
女郎花（おみなえし）
マツムシソウ
吾亦紅（ワレモコウ）
オニユリ
これらがお盆さんお花の定番
8月の13日に飾るので
12日には山に行って摘んできた
父が両側にモミジの枝を立てて
葦を編んで門のような飾りを作った
その両側のモミジの幹に
お盆花を繰りつけた
そうやってご先祖様を迎えた
花を摘んだ山は
今では畑になったり
植林した唐松のうっそうとした林になっていたりして
ほぼ跡形もない
野山にかわらなでしこのピンクは良く目立つ
可憐な花なのに
花言葉は「大胆」だ
かわらなでしこの別名は大和撫子（やまとなでしこ）
昨今大活躍のナデシコジャパンも
この花言葉を理解しているとなるほど～だ
大胆であれ
ゲーテはそう言った
大胆さには魔力が宿り
神が後押しする
大胆であるためには
熱を帯びなければならない
熱く燃え上がった時
大胆のロケットが発射される
引き返すことなどハナから頭にない
保証もなければ
失敗の受け皿もない
セーフティネットのない
空中ぶらんこだ
それでも飛ぶ
もはや飛ぶしかないからだ
飛ばざるを得ないのだ
そこまで
自分はその「やりたいこと」に憑りつかれている
そのあまりにも重い病に
神は手を貸さないではいられない
大胆さとは
他人に対して発揮する事じゃない
人を苦しめたり追い詰めたりすることに
大胆さのかけらもない
単なる無謀さであり無知だ
大胆さとは
勇気が形になったもの
それは
練りに練られた戦略なのだ
十分な訓練を繰り返し
分析と実験を繰り返し
そして本番を迎えた時
大胆さの神さまが降りてきて
奇跡が起きる
大胆さは
自分を信じ切れたとき発揮される
内なるパワーを生きる時
この練りに練った戦略が
瞬時に降りてくる
訓練をしたかも
時間をかけて練ったかも
一切関係ない
なぜなら
それらは地上のものではないからだ
それはあなたにも使える
もともと
あなたのものだからだ
あなたの中に眠れる力がある
あなたがそれを目覚めさせた時
宇宙が味方をする
本気かどうか
この宇宙のパワーが加担するかどうかで判る
大胆であれ
宇宙を味方につけろ
そうやって
向かい風に立ち向かえ
向かい風は必ず追い風になる
あなたが本気なら
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