キョウガノコちゃん
6月23日
沖縄は戦後78年の
「慰霊の日」を
迎えた
多くの人が
見たと思うが
那覇市の
開成高校3年の
平安名秋さんが
平和の詩を
朗読した
「おばあの涙は」
という文言が
ある
詩の中で
平安名さんの
おばあさまが
海軍にいた
お兄さまを亡くし
平和の礎（いしじ）
の前で
泣いていた
光景を詠う
普段
涙を見せない
おばあさまだった
そうだ
慰霊の日の
テレビ番組で
平和の礎にさえ
名前を刻めない人が
いまだ
いるのを知った
戦死を正式に
確認できないと
刻めないという
戦死したと
風のうわさで
聞いていても
何も証がない
平和の礎に
名前がない人は
まだ相当数いる
そうだ
ようやく
名前を刻むことが
出来たご家族が
泣きながら
その文字を
なぞっていた
沖縄戦では
20万人以上が
犠牲になったという
平和公園に
自分も立った
おびただしい礎が
立つ断崖絶壁の
向こうは
真っ青な海だった
海と空とが
どこかで
溶け合うような
穏やかな海だった
そんな
平和の象徴の
ような地で
人災である
いや
犯罪である
戦争は起こったのだ
平安名さんの
純粋で深い瞳
決意を結ぶ口元
こうした
何ものにも
代えがたい
尊い意思を持ち
才能あふれる
若者が
78年前
戦火に散ったのだと
思うと悔しくて
仕方ない
これほどまでに
力強く
立派に生きている
若者が
存命していたのなら
日本は
変わっていただろう
世界に
インパクトを与え
地球上で
どれほど活躍
していたことか
戦争で散った人の中に
今の地球の困難を
打開できる頭脳と
全人類を
すべての生き物を
救えるハートを持った
無数の人たちが
いただろう
愚かなる人間よ
自分の首を絞める
人間よ
他への思いやりを
戦争のお化けに
食いちぎられて
もはや人間でさえ
なくなった
今戦争を扇動する
人間よ
真の目を開けて
よく見るがいい
人であれ
物であれ
心であれ
他の命であれ
破壊するものに
平安は来ない
来るのは
己が投げた
ブーメランだ
スピードを上げた
ブーメランだ
キョウガノコの
花言葉は
「無益」
だ
♡♡♡
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