vegan-support-BiNatureenの日記

思わぬ展開2

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アンデスのふもとで買った素焼きの人形



キバナコスモスちゃんで
アンデスの草原に咲いていたお花の再現を試みたけれど
いや~
こうやって同じ人形にさしてみると
もっとお花が小さかったな~

さてっと
昨日の話の続きだね

このペルーの旅はとにかく最初から変だった
かぐや姫もだが
部屋番号とか
車両番号とか
座席番号とか
あらゆる数字が
私のラッキーナンバーだった
ある日渡されたルームキーは
ついに違う番号!
と思いきや
セロハンテープで新しく書かれた番号が貼ってあって
その下にはやはりラッキーナンバーが刻まれていたりして
もはや何も起こらないはずがない
そんな雲行き

そして
ついにチチカカ湖へ向かう日
のんびり走る電車で川に沿った線路を
世界一の高地にある湖を8時間かけて目指した
私は姫の隣で
同じ世代くらいの男性と
翻訳家の彼女とのボックス席だった
通路を隔てて
その黒いマントの女性が座っていた
極力窓の方に身体を向けて
女性の方を見ないようにしていた

ちょうど電車が行程の真ん中まで進んだ時
突然止まった
原因は不明だとのアナウンス
その瞬間姫が
「ごめんなさい
私気分が悪いの
ちょっとトイレに」
とフラッとよろけて立つのが見えた
(そういう映像が見えた)
と思った瞬間
姫は本当によろけながら同じセリフを言った

彼女を支えて電車のお手洗いへ行った
姫はしばらく草原に出て休んでくるというので
一人で座席に戻った

その瞬間
通路の向こうの黒マントの女性が
ぬぅ~と身体を伸ばして
「あなたがね~
この中で一番パワーガ強いのよ」
と話しかけてきた
あ~万事休す!
それから30分間
彼女の宇宙論の薫陶が続いた
彼女はプレアデスから来たと言っていた

30分後彼女のレクチャーが終わった瞬間
電車がガッタンと動き出した
姫が戻ってきた
一体あの30分は何だったのか?

そして真っ暗なチチカカ湖に着いた
部屋割りで
またもや姫と同室だった
鍵をもらっているとき
黒マントの女性が近づいてきて言った
「今夜出るわよ」


部屋は窓が大きな一枚ガラス
チチカカ湖に面していた

真夜中なので何も見えない
それでも姫とカーテンを開けて眠ることにした
そして
午前3時
何かに起こされた
窓際に寝ていた私は窓に駆け寄った
そこには光る大きな物体がゆっくり回っていた
急いで姫を起こした
二人で見ているものを言葉にして確認した
心の中で「逆回転してください」というと
それはゆっくり逆に回り始めた
その物体の向こうはチチカカ湖
湖は見えないが
向こう岸までその物体から銀色の光の道が弓なりに示され
空にはたった一つ星が光っていた
その瞬間
メッセージが心に飛び込んできた
涙がこぼれた
姫は
「なんて言ったの?」
とせっついてきたが
「今は言えない」
と答えた

翌朝
黒マントの女性に興奮ぎみに二人で報告した
彼女は隣の部屋だったのだ
「見ましたか?
出ましたよ!」
彼女は
「私熱があって見られなかったわ」


チチカカ湖には2泊
翌日もまったく同じ時間に起こされた
全く同じことが起こった
もう姫を起こさなかった
隣の黒マントもまたもや熱が出て見ていなかった

それから
帰国してからもこの黒マントの女性との交流が続いた
姫とも
黒マントの女性は
ものすごく不思議な友達がいっぱいいて
たくさん紹介してもらった
色々な場所にも出かけた
彼女はセレブだったので
待ち合わせは必ず銀座だった
一杯千円以上のコーヒーを
ふかふかのソファーでいただく
彼女の宇宙論を聞きながら

黒マントの女性は
アーティストで
もと写真家
ごきょうだいに俳優さんがいた
なんとも不思議な人で
今思えば
UFO体験より
この人の方が不思議だったかもしれない
私よりかなり年上だが
とてもチャーミングで
今では大切なお友達だ

あんなにも怖くて
絶対友達になりたくないという第一印象
なのに
こんなに長く友達でいる
数多く旅をしたが
そこで出会った人で
今もつながっている数少ない人かもしれない
姫ともここのところ疎遠になっているし

今なら理由が解る
チチカカ湖で見たもの
それから
この黒マントの女性は
私が釣ってきた人だと
ペルーにはそのために行ったのだと

チチカカ湖の夜のメッセージは
その後数年意味が解らなかった
けれど
その後
その通りの人生になった
今それを生きている

人生は時に思わぬ展開をする
そのすべてに意味がある
その瞬間理由は解らないことが多い
けれど
生きてみよう
生き抜いてみよう
振り返った時
それがなくてはならないものだと解る
ある人が書いていた
楽しい思い出は
あ~楽しかったなぁ~
とちょっと切ないものになるが
苦しかった思い出は
あの時があったから今があると
大切な宝物になるんだと

人生って面白い
絶対のタイミングで
絶対の出会いがある
前のめりで歩いて行こう
前のめり過ぎて
足を一歩出さないと転んでしまう
それほどに
人生の面白さに
ワクワクが止まらない
最高だぜ~~~~!



♡♡♡

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