写真１：ココアのお山に粉砂糖！
写真２：カボチャの馬車が通った跡
いよいよ冬景色の始まり
午前中に見られる樹氷
日中の気温が高いと消えてしまう
近くで見ると
小さな枝の一本一本が
アイスキャンディになっている
遠くから見ると
粉砂糖のかかったケーキみたい
子どもたちは雪を待ち望んでいる
高校生ぐらいでも
雪が大好き
大人になると現実的になる
雪道の運転が大変だとか
雪かきの心配をしたりする
天から降りてくる
不思議な真っ白い子が
フワフワと
その季節の前触れに
雪虫が飛ぶ
この子たちも不思議
そういえば
今年は見た覚えがない
あ～
忙しすぎたか？
この季節が過ぎると
やがて北風に乗って
風花がやってくる
そしていよいよ
白い子のダンスが始まる
その時に空を見上げていると
自分がぐんぐん空に昇っていくような
不思議な感覚になる
どこに行きつくんだろう
そして気づく
自分の中にも降っている
外にも内にも
音なく降る雪
重さを持たない
この白い子たちは何者か
なにゆえ
天から送られてくるのか
自分を世俗から切り離すには
空を見上げるのが
一番手っ取り早い
悲しくても
苦しくても
淋しくても
閉塞感を感じても
空を見上げる
誰にも同じ空から
メッセージが降りてくる
少し楽になる
ピトっとどこかに引っついてしまう
自分の思考に少しゆるみが生じる
いつだって
天は何かを送っている
ただ
私たちが気づかない
受け取れるものだと知らない
だから
悲しみも
苦しみも
孤独感も
天の贈り物を受け取れるように
用意された恩恵だ
空を見あげよう
その時
あなただけの空だ
あなただけへの贈り物だ
生まれたときから
私たちはひたすら贈られて
だから
今まで生きてこられた
何一つ自分でできない
未成熟児で生まれる人間
それ以降
天に召されるまでの
時間を贈られ
様々な手助けを贈られ
日々の見守りと
支えを贈られる
必要な時はいつだって
スタンバイしている
ある存在を贈られている
あ～
私たちは贈りものなしで
生きることはできない
生き延びることはかなわない
感謝しよう
この大いなる空の下で
贈り物に囲まれ
贈り物であるこの身体を使い
何らかの贈り物を
紡ぎだせる奇跡に
人生とは
贈りものから始まり
贈られ続け
そして
贈り続ける時間の花束だ
それを忘れないために
空がある
自分のふるさとを
出自を忘れないために
誰にも等しく
空がある
♡♡♡
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